2013年7月4日 第9回墓参訪朝報告会(東京)
拉致被害者家族会 前事務局長 蓮池 透 氏
皆様お疲れさまです。いろいろトラブルもあったと伺ってはおりますが、第4回訪朝が成功裏に終わったことについて、嬉しく思っております。また、会のパンフレットが出来上がったのを拝見し、この事業も軌道に乗ってきたなと、改めて実感した次第です。
今日は参院選の公示日です。政治家の皆さまが、この事業に賛同・協力し、あるいは自ら推進し、政府も遺骨収容のイニシアチブを取るような体制になることを、願うばかりです。
正木代表幹事からもありましたが、マスコミも、なかなか行けない北朝鮮にカメラを持っていくということで、つい本来の目的とは違うものを撮ってしまうようです。報道を見ていると、墓参についてはほんの少ししかふれず、オープンした焼肉店とかローラースケートをする人たちの様子とか、サッカーチームの養成のこととか、そういう話題ばかりが報道されております。これはいったい何なのだろうと思い、テレビ局の知り合いに少しクレームをつけました。facebookにも書きました。約200人の方から「いいね!」を頂きました。ぜひマスコミの方々には、ご遺族の方のお気持ちをメインに報道して頂きたいと思います。マスコミが原因でこの貴重な日朝間のパイプが詰まってしまうようでは、本末転倒です。マスコミの方々には、その点どうかよろしくお願い致します。
いずれにしても、拉致問題も、交渉をしていかなければ何も進みません。そのためにも、北遺族連絡会の皆様が訪朝を繰り返すことで日朝間のパイプを太くし、拉致問題でも力を貸していただけるような方向に向いていけばと考えております。遺族会の方々には、拉致という問題にあまりお気を遣うことのないように、ぜひ、亡くなられたご家族・ご親族のための墓参訪朝をして頂ければと思います。どうぞよろしくお願い致します。
