2014年3月1日 第14回 墓参訪朝説明会
今年2回目の説明会は福岡で開催、総勢50名程が足を運んで下さいました。話題は、2日後に控えた日朝赤十字会談に集中。事務局長よりこの件について説明をした後、諮問委員会水野教授からコメントを頂きました。

【事務局長より日朝赤十字会談開催について】
私たちは、準備期間を含め約2年半、北遺族連絡会の活動をやってまいりました。そして先日、「来る3月3日に、日朝赤十字会談が開催される」との情報が入ってきました。前回の会談は2012年でしたので、およそ1年半ぶりに行われることになります。今回の会談には、日本と共和国から、それぞれ外務省の方も御同席してくださると聞いております。日朝赤十字会談の開催を、墓参団体として大変嬉しく思っております。
実は、この件について報道が出る前に、外務省の方からご連絡を頂きました。事前にご連絡を頂けたことは本当に嬉しかったです。この日朝赤十字会談開催の後、皆様の墓参に関して何が変わるのかは分かりませんが、ただ、今までは北朝鮮に行くことに対し家族が心配し、許可してくれないという話もたくさんありました。今後、そういった方々も堂々と墓参が出来るようになれば、それが一番ありがたいことです。
私としても、近々ご遺族と一緒に、日本赤十字社と外務省、厚生労働省に会談のお話を伺いに足を運びたく思っております。どうかご遺族の方々には安心して、これまでと変わりなく墓参に参加して頂ければと思います。
【諮問委員会水野教授より】
こんにちは。私は北遺族連絡会の諮問委員会で、代表を務めさせて頂いております。この1年、日本で資料調査を、昨年の夏は共和国に10日ほど伺い、現地調査を行いました。今回、日朝赤十字会談が開かれ、日本政府も前向きな姿勢を見せて下さっていることを、うれしく思います。
一つ大きな問題は、日本政府が行おうとしているのは、戦争中に亡くなった軍人や兵士のご遺骨への対応だということです。すでに、アジア・太平洋の戦地での遺骨収容の活動は行っており、これについては最近新しい法律を作ろうという動きもあるほどです。しかし、その過程で置き去りにされるのが、民間人のご遺骨です。 ですので、朝鮮北部で亡くなった方々についても、我々は民間人を含めて調査を続け、政府に対し、軍人・兵士と共に対応するよう訴えていかなければいけないと考えております。政府が取り組むから私たちの仕事がなくなったということではけしてないので、今後も皆さんと一緒に頑張ってやっていきたいと思います。
【事務局より】
今年の予定ですが、4月17日から1週間ほど、清津・羅先方面に墓参に行く予定ですが、最終的には、墓参訪朝をご希望されている遺族の方々と相談の上、確定をしたいと思っております。 去年は毎回10日間ほどの訪朝日程で体力的にも厳しかったので、今年は1週間以内の行程にするようにしたいと思っております。10月末までに年間5回ほど実施できればと考えております。

