平壌到着翌日の28日午前、ホテル内の会議室にて、チョ・ヒスン所長を中心とする社会科学院歴史研究所のスタッフとの打ち合わせが行われた。簡単な自己紹介の後、墓地・埋葬地について各自行った事前調査の結果を報告。今後の調査の進め方や同問題の解決方法にまで話が及び、会議は2時間を超えた。
以下、冒頭挨拶のみ。(※編集を加えています)
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○チョ・ヒスン所長(以下チョ先生)挨拶
著名な歴史学者である水野先生を初めとする調査案の訪朝を熱烈に歓迎致します。今回の訪朝で、皆様が大きな成果を得られるよう期待しております。
私は、日本人遺骨問題は、日本政府による朝鮮半島及び中国に対する統治の産物として生まれたものであり、日本政府が解決しなければならないものだと考えています。しかし、日本人のご遺骨がいまも共和国の領域に埋葬されている以上、この問題は朝鮮歴史問題の一部分でもあると考えております。それゆえ、共和国の歴史学者たちは、この遺骨問題を近代史の一部分として扱わないといけないと考え、これまで調査を行ってきました。この席は、朝日の歴史研究者が意見交換できる貴重な機会だと感じております。
○水野教授挨拶の後、チョ先生へ日本側の資料の提供
水野「墓地・埋葬地に関しては、日本人の書いたものが本となって数多く出版されています。普通の出版社から出ているものだけではなく、自費出版したようなものも多く、そういったものも調べてきました。少しはお役にたつのではないかと思います。ただ、すべてを調べきることはできなかったので、今後も調査を続けて、またお渡ししたいと思います」
―ここからマスコミ非公開―
社会科学院歴史研究所との打ち合わせ


