2013年7月4日 第9回墓参訪朝報告・説明会(東京)
連絡会事務局より
前略
朝鮮半島の玄関先を掠めて、日本列島上空に居座る梅雨前線が各地で大雨をもたらしています。もしもの時の備えは大丈夫ですか?
私たち「北遺族連絡会」の墓参団は、つい先日、北朝鮮から戻りました。梅雨前線を頭上に置く日本とは違い10日間の旅程すべて快晴でした。これもすべてご遺族の普段の心掛けが良いからと妙に感謝の念が込み上げてきます。さらに不思議なこともありました。ご遺族が墓前に合掌すると、その時だけパラパラと雨が肩上に降り注ぐのです。「涙雨じゃ」「70年近くも放っておいて、歓喜と怨みの涙じゃ」とつぶやきが聞こえます。ご遺族それぞれに深い悲しみ、辛い過去を背負ってのお墓参り、つい私も目頭が熱くなります。すべてのご遺族の墓参が終わるまで頑張らなければと、決意も新たに体の芯からふつふつと燃えたぎるものを感じます。
すでに4回の墓参訪朝が実現しましたが、まだまだ大勢のご遺族が残されています。今年も早、半年が過ぎ、本年中の墓参団の訪朝は精々あと3回が限界でしょう。少ない機会の中でいかに多くのご遺族が参加できるか対応を考えているところですが、まず、できる限り訪朝の機会を多くつくることと、そのことをご遺族に周知させることが先決です。このような事情に鑑み、次回墓参団の訪朝は、間を空けることなく8月初旬に設定致しました。それに伴い今回の説明会は早々と開催する事になりました。暑さ真っ只中ですが、たくさんのご遺族が参集されることを期待しております。また、相変わらず北朝鮮を取り巻く国際情勢は厳しく、いつ何時頓挫するかも知れない状況です。周辺のご遺族にも、なるべく早い機会に参加されるようお勧め頂きたいと思います。
早々
無事、第3回墓参訪朝を終えたことを受け、東京にて報告会を開催致しました。過去の墓参に参加された方々、活動を応援・サポートして下さっている専門家や政治家、個人の方々など約50名もの方が足を運んで下さいました。会の後半では、墓参を終えたばかりの複数のご遺族が、現地でのエピソードや感じたことを話してくださいました。

