2013年4月24日 第6回墓参訪朝説明会
正木貞雄 代表幹事
最近、季節が逆戻りしたかのように時々寒い日がありますが、皆さんはいかがお過ごしでしたか、体調など崩しておられませんか。
さて今日は、四回目の墓参団の訪朝説明会です。私の挨拶の前にお詫び申し上げなければならないことがあります。訪朝日程が再び延期になりました。恐らく二週間程度の延期だと思われますが、正式な日程は追っかけ連絡が入ることになっておりますので少しお待ち下さい。昨今の政治情勢が原因と思いますが、何しろ、我々墓参団を受け入れてくれている北朝鮮側の機関は、朝日友好親善協会ですが、彼らは全員北朝鮮外務省の人たちです。ご承知の通り、現在の緊迫した状況で最も忙しいのは外交関係を担う彼らでしょうから、我々の受け入れ準備にまで手が届かないでしょう。どうかご理解頂きます様お願い致します。
このような時期にのんきに墓参などやってる場合かと思われる方もいらっしゃるようですが、私は、このような時期だからこそ積極的に墓参という人道的事業は進めるべきだと思います。
私たち老人は、あの悲惨な戦争を体験しました。今では少数派になってしまいましたが…北朝鮮を取り巻く昨今の情勢に大変心を痛めております。話が脱線して恐縮ですが、私は今の状況を大変心配しています。老人のたわごとかも知れませんが、私は、この墓参団の訪朝が、単に、お亡くなりになられた方々の鎮魂や慰霊に留まらず、お年寄りの平和使節団になるべきだと強く思います。彼の地でなくなられた方々こそ戦争の犠牲者であり、最もそのことを望んでおられるはずです。無辜の民を犠牲にしてはなりません。我々老骨が身を挺して平和を維持しなければなりません。ご遺族の皆様には積極的に墓参に加わって頂き、尊い犠牲の上に築かれた平和に、感謝すると同時に、決して同じ過ちを繰り返さないことを、お身内の墓前でお誓いしようではありませんか!

最後に、皆様に大事なお願いがあります。ご遺族の中には、「知人のマスコミを同行させろ」などと要求される方がいます。とんでもないことです。私たち墓参団はあくまでご遺族の集まりであり、墓参が目的です。他の目的のための訪朝は一切お断り致します。67年もの歳月を経てやっと実現した墓参訪朝を壊す訳には参りません。今後そのようなことがありましたらその方のお名前を公表すると同時に北遺族連絡会からご辞退頂きます。
北朝鮮に対する国民の耳目は厳しいものであることは充分に承知致しております。しかし、そうなったのも無責任なマスコミ報道にも大きな責任があります。そういったマスコミに北朝鮮当局が神経をとがらせるのも当然です。それを無視して墓参団をマスコミの道具に使おうとするのは安直に過ぎます。
今日も大勢のマスコミの方がいらっしゃいますが、同行取材される場合には捏造したり、意図的な報道を決して行わないようお願い致します。
それとこの説明会には事務局の許可がなければ参加できません。今日もお断りしているにもかかわらず無理やり入場しようとする人がいましたが、今後は厳密に対処致しますのでご了承下さい。
多少長くなりましたが私の挨拶に代えさせて頂きます。ありがとうございました。